名前を書かれる子、書かれない子。

長男の卒園文集。

 

各自のページがあって、将来なりたいもの、すきなもの、などの欄があります。
その中に、「好きなお友達」の欄があります。

クラス全員がそれぞれの好きなお友達の名前を書いていました。

しかし、クラス全員のどのページを見ても、長男の名前はありませんでした。

当時の私はとてもショックを受けたのと同時に、「これは長男に見せられない」と思い、その文集を封印しました。

 

長男はずっと、一個上のクラスの子と一番仲良しで、その子が卒園してから暫くは、寂しそうに保育園生活を送っていました。

先生に相談もしました。

○○くんが卒園してしまってから、寂しそうです、毎日話を聞いてもお友達の名前が出てきません。

先生は、最初は寂しいだろうけれど、そのうちすぐにお友達の名前が出てきますよ、と言ってくださいました。

先生の仰るとおり、しばらくすると、いろんな子の名前が出てくるようになりました。

 

しかし、卒園文集の「好きなお友達」の、どの子のところにも、長男は登場しなかったのです。

長男が原因というより、コミュ障で積極的に他のお母さんと絡まない私が悪いんだと凄く落ち込みました。

私がもっと他のお母さんと積極的にお話ししたり遊んだりしていれば、長男だってもっと保育園以外でお友達と遊ぶ機会が増えて、こんなことにならなかったはず…。

 

ずっと隠していた文集ですが、先日私が引っ張り出していたのをうっかり見られてしまい…。

 

案の定、長男はショックを受けてしまいました。

 

先生としては、とても楽しい企画として「好きなお友達」の欄を設けたのだろうとは思う。

そこに名前をかかれない子が出てくるとは思わなかったんだろうか。

 

わたしは友達が少ないので、容易に想像ができます。

例えば、中学校や高校で、こういう欄を設けて、もし書かれない子がいたら、本人もショックだし、「あいつ誰にも書いてもらえなかった」と話題になるのではないでしょうか。

もしかしたらいじめの原因になるかもしれません。

 

私は転校生だったので、「ペア組んでー」とか「班作ってー」にはあぶれがちでした。

その度に先生が「だれかいれてあげてー」と言うのです。

保育園の先生たちは、そういう経験がなかったのかなと思いました。

 

人生にはきっと何度もこういうことはあるもので、書かれなかったことで子どもが落ち込んでいたら、そこを慰めて励ますのが親の仕事なんだろうか、とも悩みました。

保育園に、ちょっとこれはおかしくないですかと言うのは違うのかなと。

 

どの先生も一生懸命してくださっていて大好きなので、あまり保育園にクレームのようなことを言いたくはなかったので、当時は「私が隠していればいい」と思っていましたが、今回長男がショックを受けてしまったことで、保育園に言うことにしました。

 

というか、長女の卒園文集、今年の文集にも「好きなお友達」の欄はあるのですかと尋ねました。

実はうちでこういうことがあって、今年もあるのなら、傷つく子が出たらいけないので今のうちにやめてほしいです、と丁寧にお話ししました。

絶対適当に聞き流されて笑われると思っていたのですが、とても真剣に聞いてくださいました。

私たちの配慮が足りなかったです、時々思い出して読み返して欲しいと思って作っているのに、隠さなきゃならないようなものになったなんて、と。

 

先生がこちらの気持ちに寄り添ってくれたので、少し気持ちが楽になりました。

 

しかし私の気持ちは楽になっても長男の気持ちは晴れません。

こういう時なんて言えばいいんだろう…。

 

あなたの一番の仲良しは一個上の子だったんだから、同い年だったらきっと書いてくれてたね。

あれから三年経って、みんながここに書いてるお友達と、それぞれ今一番仲良しの子ってちがうやろ?

お兄ちゃんだっていまクラスに仲良しの子おるけんそれでいいやん!

 

そんな感じで励ましました。。。

 

その翌日くらいまでは落ち込んでいましたが、徐々に調子を取り戻してきました。

 

これはもうほんとに、親子共々試練でした。

 

でもこういうことがあると。

たくさんの子に書かれて人気がある子がいる一方で。

1人にも書いてもらえず心をすり減らしている子どももいるということを、

どうか気づいて欲しいなあ、そう思いました。

 

このことに限らず。

なんでも言える人気者の陰で、我慢してじっと耐えてる子もいるんだよ。

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